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Mr.Childrenやスキマスイッチ等のレビューを。

Mr.Children 「DISCOVERY」

 どうも、ゾロアです。

 先日、めでたく14歳の誕生日を迎えました♪ 詳しくはこちらで。

 

 では、ミスチルシリーズ。「深海」「BOLERO」に引き続き、今回はこちらです。

DISCOVERY

DISCOVERY

 

《収録曲》

  1. DISCOVERY
  2. 光の射す方へ
  3. Prism
  4. アンダーシャツ
  5. ニシエヒガシエ
  6. Simple
  7. I’ll be
  8. #2601
  9. ラララ
  10. 終わりなき旅
  11. Image

 

 

はじめに

個人的には、このアルバムがミスチルの最高傑作」だと思っています。

90年代の名盤といったら、「アトミックハート」「深海」の2枚がよく挙げられると思うのだけれど、個人的にはこの「DISCOVERY」が一番好きです。

さらに、活動再開明けのアルバムという事もあって、完成度の高いアルバムに仕上がったのかも。

 

ツアー「regress or progress」を最後に、活動休止に入ったミスチル

活動休止中に「ニシエヒガシエ」を、本格的に活動再開した、98年から99年にかけて、立て続けに「終わりなき旅」「光の射す方へ」を発売。そして、アルバムリリースに至る......。

シングル4曲(後にシングルリカットされた「I’ll be」を含む)は勿論、このアルバムの全てが名曲。

1枚のアルバムで、明るい曲と暗い曲、静かな曲と激しい曲とが、巧い具合に同居していて、次の曲が来るたびにワクワクするっていうか、なんか、ライブ感覚にもなれます。全く飽きさせない名盤です。

正直な話、これほど素晴らしいアルバムはないんじゃないか? とさえ思えてしまいます。誰か、この「DISCOVERY」より凄いアルバム紹介して(笑)

 

では、全曲解説へ。

 

 

 

1.DISCOVERY

CDプレーヤーに入れて、「さぁ、聴くぞー!!(^o^)/」ってなった途端、

突然流れ出す、歪みまくったエレキギター。いかにもヘヴィ、って感じの音色。

シーラカンス」以来の、ダークなナンバーなんじゃないでしょうか。

 

メロディは単調で、ダークで淡々としたアルペジオから演奏が始まるのですが、

このエレキギター。曲が進むにつれて様々な角度から音が溢れ出て、中盤辺りからは壮大に盛り上がっていく。間奏の、スケールのでかいリードギターや、「大地を切り開いて~♪」のところで転調するところも、必聴だ。ライブでは、田原さん大活躍のナンバーとなっていますが、ドラムのJENさんも輝いて見えます......! 中川さんのベースも、なお力強い。

そして、最後あたりに、桜井さんが、「DISCOVERY~!!」と叫び続ける。痛快な叫び声が、リスナーの心に響いてきます。個人的には、この部分が一番の聴きどころだと思います。

歌詞が短いのも、「どんだけ音を鳴らすかってことだけを考えたから」とのこと。

四人でセッションして、バンドサウンド全開の楽曲が誕生したわけです。ある意味これもボレロなんじゃない?

 

曲自体はとっても暗いんだけど、それでも「深海」や「BOLERO」で聴いた「暗さ」とは全く違うように感じる。寧ろ、歌詞を読む分には、あまりネガティブさを感じない、というか、逆にポジティブに聴こえてきます。置かれた状況は決していいもんじゃないけど、「見据えているのはいつも前」なんだ、っていうメッセージも読み取れる。

空き缶を蹴り飛ばして 悲しみをポケットにしまって
振り向かずに DISCOVERY

改めて聴くと、次の「光の射す方へ」にも、さらに「終わりなき旅」「Image」にさえ繋がっているように聴こえてきますもんね。全てはここから始まるんですよ。

この「DISCOVERY」。果たして、これからどんな発見が待っているのだろうか??

アルバムの初っ端から、これからの展開に期待を乗せられる、そんなプロローグです。

 

 

2.光の射す方へ

キタアァァァァァァァァァ!! (((o(*゚▽゚*)o)))

個人的には、「ミスチルの全楽曲の中でも、1、2を争うくらい好きな曲」。

ある意味、ミスチル史上、最もハマった曲かもしれない。

 

田原さんのエレキギターが輝いている、非常にロックな楽曲です。

なんといっても、イントロの、あのダークで印象的なギターのフレーズ。もう出だしの時点で、「なんだこれ、超かっけぇぞ!」と思ってしまった。Aメロで気怠そうに歌い、Bメロでエレキギターの音が盛り上がっていき、サビで一転して「ぼ~くらは♪ 夢見たあげくさまよ~~ってぇ~♪」と軽快でポップな一面を見せる。この流れで、ライブでは間違いなく盛り上がる曲だ。あと、アコースティックギターストロークも、なかなかいい味出してる。

さらに、2番のサビを抜けたあと、一気にトーンダウンして、延々と流れていくエレキギターアルペジオによるループ。エフェクトをかけまくった、奥に引っ込んで叫ぶように歌う桜井さんのボーカル。 (ちなみに、バックでは、「jump up to brighter」と言っているらしい) そのまま、サビを2回繰り返し、アウトロで「光の射す方へぇ~♪」叫び続けながら、そのままフェードアウトしてしまう。結局、最後まで不思議な気分のまま、リスナーをこの曲の世界観に、どっぷりとはまらせてくれる。なんというか、自分の体が勝手に光の射す方へ向かっていく、そういう錯覚に陥ってしまう。

いわば、サウンド的には、やりたい放題なわけで(笑) でも、僕はこういう曲大好き。

この曲は、ライブバージョンの方が断然オススメ。

 

 

そして、個人的には、歌詞がめちゃくちゃ好き。

なんにしろ、歌詞が、初聴き当時の僕の心境とピッタリだったのだ。まさに、

誰を信用して 何に奮闘して この先歩けばいい?

こういう心境だったわけです。いろいろなワケがあって、ね(苦笑)

僕は、現役のある部活の部長ですが、先輩が引退した後の、夏休みとか9月の新人戦前が、一番しんどかった。思い通りにレベルアップしない実力はもちろん、部長ということもあって、いろいろやるべきことがあるプレッシャー。さらに、ちょうど部員や顧問とも雰囲気があまりよくない時期で。本当にストレス漬けの日々でした。

だから、「誰を信じて、どうやって練習すればいいか」もわかんなかった。

でも、ミスチルもこういう心境だった、と知ったときはちょっと安心したりした。

※ちなみに、新人戦の結果については、こちらをご参照ください♪

 

そして、サビ。

僕らは夢見たあげく彷徨って
空振りしては骨折って リハビリしてんだ

泣きそうになった( ;∀;)

夢を追いかけては、いろんな失敗、挫折を重ねたけど、その度にリハビリして立ち直ってきたじゃん。だから、もっと、もっと頑張ってくれよ。

ミスチルにありがとうと言いたい。この歌詞があったからこそ、新人戦は頑張れた。

人生、骨折って、リハビリして、、そういうものなんだと思う。

もっとこの僕を愛して欲しいんだ 月夜に歌う虫けら」という歌詞も、最高。

来年度の、最後の中体連でも頑張るから。

 

......以上、個人的な独白ばっかりで、失礼いたしましたww

※ある意味、この歌詞は「Tomorrow never knows」の進化系だと思うのだけれど......。

 

 

3.Prism

このアルバムの前半は、前作や前々作を思わせるようなダークサイドな一面も見せる。

特に、この物哀しいメロディーと、救いようのない歌詞の「Prism」は、前々作の「深海」を思わせるような楽曲になっている。

 

悲壮感の漂う、ギターのアルペジオから始まって、

転んだ時だけ 気付く混凝土の固さ」「どうしてなんだろう 何もかもが憂鬱」という、あまりにも哀しすぎる歌詞が歌われます。どっちも、胸が痛くなります(苦笑)

「何もかもが憂鬱」になるときなんて、人生にはあって当然なんです! (半泣き)

自分に嘘をつくのが だんだん上手くなってゆく

飾りたてた言葉を吐いては 笑うよ自ら

うむ。これこそ、「深海」の時から桜井さんが抱えていた悩みなのだろう。

シーラカンス」「マシンガンをぶっ放せ」「傘の下の君に告ぐ」「ALIVE」にもあったように、自分が音楽活動を続ける意味を失っていった桜井さん。

どうして、自分に嘘をついてまで生きていかなきゃいけないんだ。

作詞作曲してみたって、心が晴れることはないし、もはやなんの意味もない。何もかもが憂鬱さ。

頼むよ。この愚かな僕を笑い飛ばしてよ......。

っていう囁きが聞こえてきそうです。もう、泣かせんなよぅ......(´;ω;`)

 

人生には、混凝土につまずいても、自分に嘘をついてでも生きていかなきゃいけない時があるのです。

 

 

4.アンダーシャツ

「Prism」が「深海」ならば、この曲は「BOLERO」を思わせるような作りになっている。

崩壊したかのようなロックサウンド、社会をボロクソに批判する歌詞。

やはり、まだまだ「深海」からの脱出は遠いように思えます。この曲の時点では。

 

サビに至っては、「泣いて~! 笑って~! 叫んで~! 魂よ癒えよ~♪」とシャウトしまくる。

心はいつでも 真っ白なアンダーシャツ

 「真っ白なアンダーシャツ」。

それは、どんなに汚れた汗でも、躊躇なく吸い込まなければいけないもの。

僕たちは、どんな醜い現実も受け入れて、「アンダーシャツ」として生きていかなければいけない。

「フラジャイル」の歌詞にも、「妥協も卑怯も場合によっちゃ有効だろ」とある。

時には、「現実」に妥協し受け入れて、そいつと真剣に向き合うことも必要なのです。

ある意味、「BOLERO」から少し進化した楽曲なんじゃないでしょうか。

 

そして、間奏。

転調して、超早弾きのギターソロを弾きます。そして、元のキーに戻ってイントロと同じコードで、引き続きソロをやるのですが、、これは、桜井さんが弾いているそうです!

なんか、もう、エグいですね......。もう、ガチガチのロックギタリストじゃないっすか。

そういえば、桜井さんがギターソロやるの「Everything(It‘s you)」以来じゃないか!!

Mr.Childrenには、田原さん、桜井さんという、最強ギタリストがいます。

 

余談。

“高価い物がいいもん”の理論
叩き込まれて 僕等は不敵

「高いもんがいいもんの理」......! ものすごい韻の踏み方ですね♪♪

CROSS ROAD」の「lookin’ for love 今建ちならぶ 街の中で口ずさむ」と、

「タイムマシーンに乗って」の「わずかにあるマネーで 誰かの猿真似

 以来の、素晴らしい韻踏みなのではないでしょうか。(爆笑)

 

 

5.ニシエヒガシエ

来ましたよ、問題作。(爆笑)

 

そもそもこの楽曲は、某ドラマの主題歌として、活動休止中に突如発売されたものです。

カンの良い方は、もう僕が何を言いたいか、お分かりでしょうが、、

3曲目の「Prism」は「深海」、4曲目の「アンダーシャツ」は「BOLERO」、

この「ニシエヒガシエ」はそのまんま、「活動休止中」を表した曲です。

つまり、このアルバムは、

ミスチルの辿った軌跡」がひとつのコンセプトなのです。

※ただし、個人の考えです。本当にそうかはわかりません。

ここまで、「深海」→「BOLERO」→「活動休止中」という経緯を物語る流れになっているのだと、僕は考えました。ちょっと、偶然にしては出来すぎていると思う。

......まあ、この話は、またあとで。

 

 

イントロの、エレキギターのリフが爆発的にかっこいい。さすがは田原さん。

でも実は、バックでアコースティックギターも大活躍しています。

過去のシングル曲とは訳が違う、といってもいいくらいのスーパーロックです。エグイぜ......!

※「Concert Tour '99 DISCOVERY」では、間奏で大きなアレンジを加えていますので、必聴です。

 

また 君の中の常識が揺らいでる
知らなきゃ良かったって 思う事ばっかり
そして いつしか慣れるんだ
当たり前のものとして 受け入れるんだ

「活動休止中」ということもあって、なんともネガティブな歌詞が。(^-^; )

ミリオンヒットを連発して、日本一のメガヒットバンドとなったミスチル

でも、その裏で本人たちは、理想と現実のギャップに苦しみ、どうやって活動を続けりゃいいかもわからなくなってしまった。まさに、「常識が揺らいで」いたのです。

で、「いつしか、当たり前のものとして受け入れちゃうこと」にも疑問を抱いている。

 

しかし、サビでは、

張り付けの刑になったって 明日に向かっていきてくんだって
ただじゃ転びやしませんぜって 非常事態ってやつも歓迎です
ニシエヒガシエ  必死で、猛ダッシュです

あれっ、ちょっとポジティブになった......? とも思いました。

正直言って、張り付けの刑になったらもう死んだも同然なのに、それでも明日に向かって生きていこうとする桜井さん。

そして、「非常事態」ってやつも大歓迎だ、とか言ってる。

「どんな試練も襲いかかってこい。ひとつずつ蹴散らしてくれるわ!」

こういう心意気は、前作や前々作には感じられなかったし、ある意味「進化」なのかもしれない。

 

「西へ東へ、必死で猛ダッシュです!!」

これは、迷走し何かに焦りながら、苦しい生活を送っていた活動休止中だからこそ、

突然芽生えた「決意」なのかもしれない。

 

 

 

おまけ。

この曲のPVには、基本的にメンバーは登場しません。

しかし! よーーーく見ると、一瞬だけ桜井さんが映っていますよ。探してみてくださいね。


Mr.Children「ニシエヒガシエ」Music Video

 

 

6.Simple

「深海」「BOLERO」を発売し、約1年半の活動休止にも至ったミスチル

コンセプトが、「ミスチルの辿った軌跡」というだけあって、やはりアルバムの前半は、「いかにもダークサイド」な楽曲が並んでいたわけですが、、

後半からは、いよいよ活動再開に向けて、立ち上がっていくのです......!

多分、時制は「ニシエヒガシエ」と同じ「活動休止中」なのだけれど、この「Simple」は、そこで「DISCOVERY(発見)」した何かを、何の楽曲よりもびっしりと描いている感じがする。強いて言うなら、「囁かだけど、美しく、鮮明な」曲調、と言うべきだろうか。

 

 

さて、この曲自体は、初期の彼等らしい、ピュアなラブソング。

ファンからは人気の高い曲で、結婚式とかでもよく流れているんだとか。

アコースティックギターの優しげなアルペジオから始まって、相手への想いを綴っていく。

10年先も 20年先も 君と生きれたらいいな
悲しみを連れ 遠回りもしたんだけど
探してたものは こんなシンプルなものだったんだ

この「君」が誰かは知らないが(笑)、、きっと桜井さんは、自分にとって何よりも大切なものを、ここでようやく目にすることができたんだと思う。

それが、誰よりも身近で、優しく静かに綴られる、「愛」だというのでしょうか

「深海」のときの彼は、この曲を歌えるはずがなかった。

だが、今の彼なら......。自信を持って歌うことができるのではないだろうか?

 

人が、もがき苦しみながら探し続けているものって、意外と「Simple」なものなのかもね。

ざあざあ降りの雨を全身で受けながら
凛々と茂るあの草木の様に
強く 強く

 

 

7.I'll be

名曲中の名曲です。 個人的には、

「光の射す方へ」に続いて、「ミスチルの全楽曲の中でも、1、2を争うくらい好きな曲」、その2。

※実は、その3とか、その4もあったりする(笑) 「名もなき詩」「しるし」とかもそうだな。

 

 

なんといっても、歌詞が素晴らしすぎる。

日本最強の応援ソングという点では、「終わりなき旅」と並んでもおかしくはないだろう。

この曲には、これ(アルバムバージョン)と、テンポの速いシングルバージョンが存在するのですが、個人的には、このアルバムバージョンの方が断然好き。こっちは、緩やかなテンポと囁かな歌声で、延々と歌詞を綴っていく。更に、曲が進むと同時に、ストリングスが一層激しくなる。これこそが、何の曲にも負けない、何処を取っても劣らないくらいの、メッセージ性のある曲だと思う。

また、このアルバムでは、「ニシエヒガシエ」「Simple」という活動休止期間を経て、この曲でいよいよ、「活動を再開しよう!」という決意さえも感じてくる。

 

街がジオラマみたくみえるビルの最上階 形を変えながら飛ぶ雲が見えるかい?
今日はゾウ 明日はライオンてな具合に 心はいつだって捕らえようがなくて
そんでもって自由だ

何度へましたっていいさ 起死回生で毎日がレボリューション

不安や迷いと無二の親友になればいい

腑甲斐無い自分に 銃口を突き付けろ 当たり障り無い 道を選ぶくらいなら
全部放り出して コンプレックスさえもいわばモチベーション

もう、名言のオンパレードですよ。一体、何度この歌詞に救われたことか......。

失敗したっていいんだ。大切なのは、「起死回生」。何度転んでも起き上がる事なんだよ。君が抱えているその「コンプレックス」でさえ、いつかは「モチベーション」に変わるはずさ。

さあ! この際、一歩踏み出して、そこからダッシュで駆け出せ!!

 

アウトロの、JENさんのドラムが......かっけぇ。

 

今年の中体連が近づいたら、この曲を思い出すことにしよう。

最後に、シングルバージョンの方を紹介しておきます。どうぞ、歌詞の良さを味わってください。


Mr.Children I'LL BE

 

 

8.#2601

突然ですが、この場を借りて、この「#2601」のサビの部分を歌いたいと思います。

せーのっ!

こぉぉぉぉぉわぁぁぁぁれぇぇぇぇぇかぁぁぁぁぁけぇぇぇぇぇたぁぁぁぁゆぅぅぅぅぅめぇぇぇぇぇのぉぉぉぉぉぉぉつぅぅぅづぅぅぅぅきぃぃ~はどこに~あ~る♪  やぁぁぁ!(以下略)

 

ゲホッ! ゲホゲホ......! すみません、取り乱しいたしました。

とにかく、サビの桜井さんのボーカルが......。キーはおもっくそ高い上に、もはや、「歌」ではなく、「叫び」になっている。カラオケで「さぁ、歌え!」と言われたら、即答でノーと答えるであろう。もしもこれを選曲して、全力で叫ぶなんてことになったら、、喉がヤバイことになりそうだ(笑) 「CONCERT TOUR 1999“DISCOVERY”」では、一部の公演を除き、このアルバムの全収録曲のうち、唯一歌われなかった楽曲でもある。さすがに、ライブで歌うには、キツイすぎるのだろうな......(´・ω・`) 個人的にはライブアルバムにも収録して欲しかったけど、しょうがないね。うん。

 

この楽曲は、なんと、桜井さんとJENさんの共作です! しかし、ドラムはさほど目立ってません。

しかし、最初から最後まで、衝撃的なギターフレーズのオンパレードで、田原ファンにはたまらない楽曲となっています! なるほど、JENさん。桜井さんと田原さんに大活躍してもらうために作曲したんだな。いいとこあるじゃないっすか。でも、逆に桜井さんと田原さんは、「JENの野郎、こんな重労働の曲作りやがって」と思ったかもw

 

 

しかし、、「Simple」「l'll be」で静かに歌っておいて、いきなりハードロックと来るとは。普通だったら「l'll be」が終わって、そのまま次曲「ラララ」に行くんだろうけど、思ったよりもずっとミスチルは奥が深い。緩かな曲と曲の間に先程の「ニシエヒガシエ」のようなロック曲を入れ、僕らリスナーの心を大きく揺さぶってくれる。この曲によって、アルバム全体で見ていかに面白い流れになっているかがわかる。

北へ南へ 答えを探して

これは、「ニシエヒガシエ」の対比でしょうか。

西へ東へ北へ南へ、リスナーを多種多様な方向に揺さぶってくれるアルバムです。

 

 

9.ラララ

 ハードロックの「#2601」を経て、今度はゆったりとしたフォークソング

イントロの、アコースティックギターアルペジオが聴き心地いい。

イヤホンで聴くと、中川さんのベースがよーく聴こえます。そのためか、サウンド的にも凄く作りこまれた感じがします。後半のドラムの入り方にも、「さすが!」と思いました。こういう、アコースティックだけど、バンド感がある曲って「花」以来かもしれない。

 

“葡萄酒が体にいいぞ”と並ぶ週刊誌の見出し
長生きはしたくもないけど 何気に酒屋を覗く
いろんな情報が行き交う
要りもしないのに 手を出してみたり

ニュースは連日のように 崖っぷちの時代を写す
悲しみ 怒り 憎しみ 無造作に切り替えて行く

歌詞は、「日常」「よくある街並み」というのを忠実に描いています。

たくさんの情報があふれて、それに溺れながら生きている僕たち。その中に潜んだ悲しみ、怒り、憎しみといった様々な感情とどう向き合うかが、この曲の最大のテーマなんでしょう。

「I'll be」で活動再開を決意した後、一度これまでの全てをリセットし、この「ラララ」でようやく身近にある風景を見つめ直し、歌えるようになったんだなぁ、とも思いました。この描写は、批判ばかりしていた「深海」「BOLERO」の頃よりもずっと鮮やかに見える。

太陽系より果てしなく コンビニより身近な
そんな La La La そんなLa La La 探してる 探してる

これも、当時のミスチルの心境なのかな。

「壮大だけれど、何よりも身近なもの」をこれからは歌っていきたい、ということでしょうか。

これが後の、「HERO」「くるみ」「Sign」「しるし」にも繋がっていくのですね。

 

 

アウトロは、

「ラ~ラララ~♪ ラララ~ラララ~♪ ララララララ~~♪」

と淡々と歌い上げる。これが、たまらないんだなぁ。

CONCERT TOUR 1999“DISCOVERY”」では、この部分を観客が熱唱します! かなり盛り上がるナンバーとなっていますので、必聴です! またライブでやってほしいなぁ。

 

 

10.終わりなき旅

98年、10月に発売された15thシングル。いよいよ、ここで本格的な活動再開となります。

もはや、名曲以外の何者でもありません。

この「誰もが認める名曲」を前にして、今更何を語りつもりだ、というコメントは最もですが......(笑) まあまあ、せっかくレビューという形で取り上げるんですから。

 

これは、7分を超える大作ですが、

鮮明なストリングスと、次から次へと転調する奥の深いコード進行、

桜井さんのボーカル、田原さんのギター、JENさんのドラム、中川さんのベース、そのどれもが力強く、他のどの楽曲よりもバンド感のある演奏。正に「Mr.Children」のバンド名にふさわしい楽曲です。

特に、ライブバージョンは絶対に聴いてもらいたい。

メンバーの、息の合ったなお力強いバンド演奏は、もはや「感動」の一言です。

 

でも、やはり、歌詞なんでしょうな。

ストレートであり、なおかつ多くの人々が素直に共感できる、そんな歌詞がたくさんの支持を受け、今でも愛され続けているんでしょうな。

もちろん、僕もその「多くの人々」の一人です。先程の「光の射す方へ」にも通じる部分があって、やはり、言葉の一つ一つが胸に突き刺さるのです......。それだけ、僕には悩みが多い人間なんでしょうね(笑) 困ったものです。

難しく考え出すと 結局全てが嫌になって
そっとそっと 逃げ出したくなるけど
高ければ高い壁の方が 登った時気持ちいいもんな
まだ限界だなんて認めちゃいないさ

名言だ。(´;ω;`) これは、後世に遺しておくべき名言だ......。

世の中「いいことばかりでは無いさ」。だけど、「嫌なことばかりでもないさ」。

閉ざされたドアの向こうに、きっと「素晴らしいはずの自分」がいる。だからもう何からも逃げるな。もっともっと胸を張れ。今いる地点は、まだまだ限界なんかじゃない。

さあ、その足でそこにある辛い現状を飛び越え、その拳で次の扉をノックしろ。

誰の真似もすんな 君は君でいい 生きる為のレシピなんてない ないさ」。

だから、もう少し頑張ってみよう。君になら、きっとできるはずだ。

 

 

この曲を聴いて、僕は確信したのです。

1年半もの活動休止期間を経て、とうとうミスチルは復活したのだ、と。

ここにいる桜井さんは、「深海」の頃の桜井さんではない。険しい数々の荒波を乗り越え、深い深い海の中を泳ぎきって、とうとうアルバムタイトルの「DISCOVERY」へと辿り着いたのです。一ファンとして、これが何より嬉しいことか......。

いやぁ、日本最強の、応援ソングですよ。「終わりなき旅」と「I'll be」は。

 

 

11.Image

ラストを飾るのは、この名曲です。

 

前半は、アコースティックギターアルペジオと桜井さんの囁かなボーカルによって、静かに綴られていく。この癒される感じが堪らない。「楽しく生きていくImageを膨らまして暮らそうよ」「大切なものはいつだって 目の前に転がっている」という歌詞が非常に印象的です。「Simple」のような「そこにある小さな幸せ」的なものを歌っていて、すごく好きですね。

これだけでもいい曲なのに、ミスチルはなかなか一本筋では終わらせてくれない。後半は、転調しストリングスとバンド音が一気に激しくなって、曲は圧倒的に盛り上がるのです。

揺れ動く心の狭間で 一筋の光に 手をかざすけど
時代はいつでも急ぎ足で 生きて行くことの意味は 争い合う事に いつかすり変わってく


飛び込み台の上 僕等は否応無く 背中を押され落ちてくんだ
溺れそうな魂 水しぶきをあげて 息絶え絶え水面をかく
けれど

唐突に、こんなことを歌い始める。

時代というのはいつも急ぎ足だから、みんなはそれについて行く事ばかりに必死になってしまう。でも、社会では全ての人が生き残れるわけではなく、他人と絶え間なく争いあい、誰かを犠牲にして前に進まないと生きていくことはできない。生まれた時から、いつしかそんな残酷な社会へと突き落とされてしまうのだ。時々そんな人生に嫌気がさして、暗く寂しい「深海」で独りで、もがき苦しむ。

なぜこんなことを急に歌うか。それは、ミスチルがその経験者だからだ。

一筋の光だけを頼りに、真っ暗闇の世の中を生き抜かなければいけない。今はそんな時代なのだ。

 

けれど、

 

楽しく生きてゆくImageを
膨らまして暮らそうよ
この目に写る 全てのことを 抱きしめながら

もう一度、静かなAメロに戻って、この歌詞でこの曲を締めくくる。

「深海」で、独りでもがいていたあの日の自分。でもその時には気づけなかった、「大切なもの」を桜井さんは見つけたのだ。そして、最後の最後に改まって歌う。

どんなに辛い時でも、楽しく生きていく「Image」を膨らますことを忘れちゃいけない、と。

結局、桜井さんが一番伝えたいのって、こういう事なんだと思う。

 

 

さいごに

途中で述べた通り、これは「ミスチルの軌跡を辿ったアルバム」だと、僕は思いました。

一度はミリオンヒットを連発し、瞬く間に売れっ子となったミスチル。しかし、次第に自分を、活動を続ける意味を見失ってしまい、どんどん精神的に追い込まれてしまった。「深海」「BOLERO」の2枚は、桜井さんの悲鳴とも言えるアルバムだった。彼には、ミスチルには、このまま活動を続けていくことが困難な状態となってしまい、約1年半もの「活動休止」へと至った。案の定、「ミスチルは、解散するのか」とまで騒がれた。

「Prism」「アンダーシャツ」「ニシエヒガシエ」の3曲は、まさにこの時期を忠実に再現しているようにも聴こえます。

 

そんなミスチルが、活動休止中に何を発見(DISCOVERY)したのでしょう?

後半の、「Simple」「I'll be」「ラララ」「終わりなき旅」「Image」では、「深海」の頃のミスチルとは違う表情を見せる。

まだまだ薄暗い面影が残ってはいるが、それでも少しずつ前向きな姿勢へと変化を遂げている。また、このアルバムを最初から最後まで通して聴くと、暗い場所からだんだん明るい方向へ向かっているという、一つのストーリーをも見受けられます。特に、日本最強の応援ソングでもある「終わりなき旅」を、胸を張って堂々と歌っている。これは、昔の彼らにはできなかったことで、まさに「活動再開」の四文字を象徴しているように思う。

早く活動を再開して、前に進んでいくんだ」っていう決意が強く印象に残ります。

このアルバムは、次作「Q」を発売する上でも、重要な役割を果たすことになる。