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Mr.Childrenやスキマスイッチ等のレビューを。

Mr.Children 「BOLERO」

どうも、ゾロアです。

現役中学生ですが、そろそろ冬休みが始まります......。

まあ、冬休みの間は、ブログも更新しやすくなるからいいんですけどね♪♪

 

さて、前回から始まったミスチルシリーズ(?)。「深海」に引き続き、今回はこちらです。

BOLERO

BOLERO

 

《収録曲》

  1. prologue
  2. Everything (It's you)
  3. タイムマシーンに乗って
  4. Brandnew my lover
  5. 【es】~Theme of es~
  6. シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜
  7. 傘の下の君に告ぐ
  8. ALIVE
  9. 幸せのカテゴリー
  10. everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-
  11. ボレロ
  12. Tomorrow never knows (remix)

 

 

はじめに

前作「深海」から約8ヶ月ぶりに発売された本作。

もともとミスチルは、Tomorrow never knows、everybody goes、【es】、シーソーゲームの4枚のシングルを発売していました。しかし、これらは「深海」から、コンセプトに合わないという理由で除外され、アルバム未収録曲となりました。

当時は、たくさんの人が衝撃を受けたことでしょう。この4曲は、オリコンでもかなり売れた方の部類です。「深海」が問題作と呼ばれる理由もなんとなくわかる。

で、結局、このアルバムに収録されるわけです。

さらに+1で。新曲「Everything (It's you)」も収録されています。

シングルが5曲も収録されている、非常に豪華なアルバムです。無論、このアルバムは300万枚を超える売上となりました。

 

普通こんなことしたら、アルバムとしては全然まとまっていない事になるでしょう。

しかしながら、この「BOLERO」は違います。

アルバム曲との間にシングル曲が巧く入り込んで、実にいい流れになっている。

アルバム曲の方は社会風刺などの歌詞が非常に多く、歌詞カードを見ると、恐ろしいセリフばかりが並んでいます。よくこんなアルバムが売れたな(^_^;)と思ったり。

この流れで聞いていくと、シングル曲がどういう役割を果たしているかもわかってくる。

8ヶ月前に「深海」を発売したミスチルだが、このアルバムを聴いてもやはり、「暗闇の中で必死でもがいている」感じがします。

深海とどっちが暗いんだろう......? ってくらい(^^;

 

さて、全曲解説の方に行きましょうか。

 

 

 

1.prologue

ボレロ」については、ウィキペディアを見ていただければわかりますが、

要するに、単調なリズムの中、オーケストラで徐々に楽器が増えて壮大に盛り上がっていくという構成です。

ちなみに、最後にはフルート、ピッコロ、オーボエオーボエ・ダモーレ、コーラングレクラリネットファゴットコントラファゴット、ホルン、トランペット、ピッコロ・トランペット、トロンボーン、チューバ、チェレスタ、ハープ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、スネアドラム、バスドラムの大編成になるんだそうです。すごいなぁ。

だからジャケットの女の子も、スネアドラムを持っているのね。

 

この曲がまさにそうですね。

最初は静かにフルートを演奏しているけど、オーケストラが登場して、どんどん楽器が増えていって、、そして最後には壮大に盛り上がっていく。

そして、ドラムの音から、次の「Everything (It's you)」へ。

これがまさにこのアルバムのプロローグであり、「Everything (It's you)」のプレリュードなのです。

 

 

2.Everything (It's you) 

個人的にも、かなり好きな曲です。

ちなみに、よーーーーく聴くと、この曲が始まった瞬間、「prologue」の音が僅かに残っていたりします。試しに、ボリュームを上げてこの曲をリピートしてみてください......。

 

さて、ドラムの音から、この曲のイントロへ移ります。

とっっても印象的で大好きなイントロでして、ステージで一度弾き語りしたいです。

間奏のソロギターは、「前半が田原さん、後半が桜井さん」という連携プレイで演奏されているとか。

そして、大サビは神がかっています。

「STAY~♪」と桜井さんが叫ぶ。これがたまらないんだなぁ。

バックコーラスもかなり効果的。聴いててすごく落ち着く。素晴らしい曲です。

 

歌詞の方は、

世間知らずだった少年時代から
自分だけを信じてきたけど
心ある人の支えの中で
何とか生きてる現在の僕で

 

弱音さらしたり グチをこぼしたり
他人の傷みを 見て見ないふりをして

あぁ、胸が痛い(^^;

僕の日常を改めて振り返ると、自分だけを信じて毎日を過ごしているような感じなんですねぇ(´・ω・`) 他人の存在をうっとうしく感じる自分がたまにいて、なんでみんなこうなんだろうと吐き捨てたくなる時がある。でも、本当は、周りの人に支えられてこそ生きているというのに、そんなことにも気づかないで、弱音もさらし、愚痴もこぼし、そのうえ......あてはまることばっかりw

この歌詞は、まさに自分なんだな、と思いつつ、反省......。

大人になったら同じようなことぼやいてるかもしんない(笑)

「なんとか生きてる状態」に......、あぁ、本当になってそうで怖いなぁ( ;∀;)

 

 

そんな出だしだけど、この曲自体は、誰かをひたすら想ったラブソング。

2番のサビは、

 STAY
僕が落ちぶれたら 迷わず古い荷物を捨て
君は新しいドアを 開けて進めばいいんだよ

という歌詞がある。それだけ、この男は必死なのだ。

自分のことで精一杯で、他人のことなどどうでもいいと思っていた。

でも、やっとわかったんだよ。君に出会えて、「愛」ってなんなのかが。

僕はもう、僕にとっての全てを君に捧げるだけなんだよ。

君を不幸になんて、絶対させないんだから。

スバラシイ(´;ω;`) イケメンにも程がある。

 

最後にいくにつれて、本当に桜井さんの歌声に泣かされます。

自分を犠牲にしても いつでも

守るべきものは ただ一つ

君なんだよ いつでも 君なんだよ

 

最後のアウトロは、泣きそう......。

 

 

3.タイムマシーンに乗って

流れるようなエレキギターのサウンドから始まるこの曲。

「これまた、ミスチルの歴史に名を残すんじゃないの?」っていう名曲。

そして歌詞は......、これでもかってくらいネガティブですね。とにかくネガティブ。

この世に唾をはきかける、もっというならサンドバッグみたいに殴りまくる。

救いの言葉なんて、皆無。

とりあえず、思いつくままに挙げてみましょう。

 

時が苦痛ってのを 洗い流すなら
タイムマシーンに乗って 未来にワープしたい

この歌詞には、大いに共感。

あぁぁ、タイムマシーンが欲しいなぁぁぁ......(´・ω・`) ドラえも~ん。

 

前略 宮沢賢治
僕はいつでも 理想と現実があべこべです
雨ニモマケズ 風ニモマケズ」
優しく強く 無欲な男
「ソウイウモノ」を目指してたのに

あぁ、「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」って宮沢賢治さんの作品なんですね。

最後まで読んでみればかなりいい詩でして、まさに僕にとって理想の人間像です。

でも、気がついたら現実の自分は、それとかけ離れてばかり......。

理想と現実のギャップに、ミスチルも苦労しただろうに。

 

管理下の教室(コヤ)で 教科書を広げ
平均的をこよなく愛し
わずかにあるマネーで 誰かの猿真似
それが僕たちの世代です

わあ、これまた攻撃的な歌詞ですな。

ちなみに僕は現役の、管理下の教室(コヤ)で教科書を広げる学生なんだが。

意外と「平均的」ってものに縛られてんじゃねえよ! みたいな歌詞だったりして。

もしかしたら、知らないところでミスチルもそれに悩んでいたのかも。だから、こういう刺激的な曲を書いてみたくなったんじゃないかなーと。

「マネー」と「猿真似」。韻の踏み方が面白い。

 

侵略の罪を 敗戦の傷を
アッハッハ 嘲笑うように
足並み揃えて 価値観は崩壊してる
オットット こりゃまるでタイトロープダンシング

「タイトロープダンシング」。要するに「綱渡り」。

現代の日本は、あるゆる面でバランスを崩し、崩壊しかけている。

この状況で、僕らはどう生き延びていくのだろう。

 

そして、大サビで、

How do you feel?
どうか教えておくれ
この地で死にゆく気分はどんなだい?

と締めくくる。

 

これこのように、社会を強く批判する歌詞です。

どう考えても、この世を「クソ」と言ってるようにしか聴こえないのだが、

その分、曲のクオリティはかなり高いと思う。素晴らしい。

歌詞にはいつ聴いても圧倒されるし、狂ってるかのようにロックしてるし、

拍手を送ってやろうじゃないの。えぇ。

あと、間奏のサックスが最高。

 

 

4.Brandnew my lover

引き続きネガティブですね。そして、どう聴いても狂っているようにしか思えない

こちらもロックしていますが、Aメロで静かなのに対して、サビになると唐突に激しくなる。実際に歌ってみると、結構サビが大変だったりする(^^)そして、エレキの音が凄まじい。

イヤホンで聴きながらレビューを書いているのですが、もはや恐怖です......(笑)

Bメロのバックで流れるセリフが、悪魔の囁きにも聞こえてしまう。

もしもライブでこの演奏が聴けたなら......、すごいことになるんだろうなぁ。

 

そして歌詞が......。ちょっとアレなんで、深入りはやめときましょうw

ただ、前の曲「タイムマシーンに乗って」では、サンドバックを殴りまくるかのような社会批判の歌詞だったんだけど、それに対してこの曲では、

淀んだ ゲスな世間の裏側を旅して

とかいう表現がある。「淀んだ、ゲスな世間」。その裏側を旅する、と歌っています。

もうこりゃ、完全に「現実逃避」です。

前の曲で散々批判した社会から、さらに「逃避」しようっていう歌です。

残酷に飼い慣し 快楽の奴隷にして

見え透いた嘘もいい 優しく殺してくれ

とかまさにそうです。

プライベートでも苦しんでいた当時の桜井さん。

深海」では、「今じゃ死にゆくことにさえ憧れるのさ」と歌った桜井さん。

一体彼は、この曲で何に救いを求めていたのでしょう?

 

そんな中、ガラッと流れが変わって、【es】のイントロが......。

 

 

5.【es】 〜Theme of es〜

名曲ミスチル全楽曲でも、トップ10には絶対入ってる。それくらい好き。

桜井さん自身も、(田原さんもだったかな?)この曲が大好きなんだそうで。

 

アコースティックギター一本の演奏から入って、徐々にバンド音やストリングスが進展していく。

Bメロなんかは涙なしじゃ聴けないし、Cメロも最高。最後の転調は......もう鳥肌モノだ。

いくらなんでも、メロディが秀逸すぎる。超大作バラードです。

 

そして、歌詞。

まず「es」については、詳しくはこちらをご覧ください。

要するに、人間の心の一部であり「感情、欲求、衝動」が詰まっている部分です。

 

そして、何よりも、この曲をリリースしたのは、1995年。あの、阪神淡路大震災が起こった年です。

これは、そう。当時の被災者へのメッセージソングです。

何が起こっても変じゃない」。正に今は、そんな時代なんだ。

「“答え”なんてどこにも見当たらない」し、辛いことや苦しいことばっかりで、今にも絶望に飲み込まれそうだ。「愛とはつまり幻想なんだよ」なんてぼやきたくもなるだろう。

でも、大丈夫さ。とにかく今は、「流れるまま進」めばいい。「栄光も成功も地位も名誉も 大してさ、意味ないじゃん」。そんなものよりも、「喜びに触れたくて明日へ」走っていくんだ。「過ぎた日々に別れ告げて」歩き出そう。「僕を走らせてくれ」、「es」よ。

ーー震災で被災した人たちへ、この歌が届いてくれますように。

 

でも、2015年の今に聴くと、東日本大震災を悼む様にも聞こえますし…。

やっぱり、震災の時の苦しみは今も忘れてはならないし、いつまでもその時の記憶が胸に突き刺さすばかりです。でも、そんな状況を背にして、こういう曲を歌う。ある意味これも、「終わりなき旅」みたいな、彼らの中では重要なメッセージソングなのではないでしょうか。

それに、前の曲「タイムマシーンに乗って」「Brandnew my lover」ではある意味「現実逃避」に終わっていたのに対し、この曲は、「es」のままに前に進もうという前向きさがある。まさに、辛くてもくじけんな、と言いたいんだと思う。

本当に、「何が起こっても変じゃない」ということは、忘れてはいけません。

 

 

6.シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~

このアルバムでは数少ない、爽やかな曲。

ちなみに、「ライブで盛り上がれる曲を」ということで制作したのですが、桜井さん曰く

「歌詞が何を言っているのかよく分からないから歌うのが恥ずかしい」

引用元:シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜 - Wikipedia

 から、ライブではめったに演奏されないんだそうです。

......おいおい、そりゃないだろ(笑)

そんな、ちょっと可哀想な曲なのですが、、

 

 

さて、歌詞はいったい何のことを言っているのでしょうか? 僕の見解では、

恋なんて言わばエゴとエゴのシーソーゲーム
いつだって君は曖昧なリアクションさ

 「恋」というのは、綺麗なものに見えて、実はもっと痛烈なものなんだよ。

っていう歌詞なんじゃないかな。「シーソーゲーム」という単語の使い回しが絶妙。

ありふれた Love Story 〜男女問題はいつも面倒だ~みたいな歌詞だったりして。

どちらもノリノリで歌ってますもんね(笑)

そして、相手はいつも「曖昧なリアクション」。男女問題は本当に面倒です。

でも、Cメロで、一回静かになってからまた盛り上がっていくところが、この曲いちばんの聴きどころなんじゃないかなーと思います。

 

さいごに、一言。

ねえ 変声期みたいな吐息でイカせて
野獣と化してAh Ah

これは......確かに、ライブで歌うには、恥ずかしいよなぁ(笑)

 

 

7.傘の下の君に告ぐ 

イントロのアコースティックギターと、サックスの演奏が素晴らしいこの曲。

楽曲自体はめちゃくちゃアップテンポで、サビのノリの良さが何とも言えないのですが、、、

 

歌詞が、

あっぱれヒットパレード うわっぱりのオンパレード 慰霊の歌を贈ろう
資本主義にのっとり 心をほっぽり 虚栄の我が日本です

わお。(;゚Д゚)

やっぱり、強い社会批判になっていますね......。

この歌詞は、「金に目がくらんでしまったミュージシャン」を批判し、そんな奴らのたまり場である「ヒットチャート」を批判しているのだと思います。

オリコン1位常連のミスチルだからこそ、「ヒットチャート」に対していろんな不満があったのかもしれない。もしかしたら、桜井さん自身は、この「金に目がくらんでしまったミュージシャン」は自分だ、という意味を加えているのかもしれない。

この頃のミスチルには、「自分の存在理由」に対する疑問が綴られた歌詞が多々あります。

「虚栄の我が日本です」だなんて、今の時代なら炎上が起こりそうですね(^^;

マシンガンをぶっ放せ」にも似たような歌詞があったような。

 

とことんやってくれ 僕を飲み込んでくれ
でないとこんな歌 明日も作んだろう
夢も希望もありゃしないさ

そして、この歌詞。

遂に、「夢も希望もありゃしないさ」というフレーズが登場してしまった。

前回の「深海」でも述べましたが、「売れた先には何もなかった」。ミスチルはミリオンヒットを夢見て活動を続けてきたけれど、結局売れた後も、期待していた快感はやってこなかった。

こういう理想と現実のギャップに苦しみ、いつしか精神的に追い込まれていった。

「マシンガンをぶっ放せ」にも、

救いの唄は聴こえちゃこないさ

とある。

 

しかし、夢も希望も報いも救いもないこの世の中でも、僕たちは必死で生きていかなければならないのです。人生とは、険しい道であり避けては通れない道なのだと。

このネガティブモードから、ついにミスチルは立ち上がります。

次は、大作「ALIVE」です。

 

 

8.ALIVE 

名曲中の名曲です。「es」と同じく、こっちもトップ10には入ってるだろう。

実は僕、このアルバムを手に入れる前に、ベスト盤の方でこの曲を聴いたんです。

確かに、シングル並のクオリティは整ってるなぁ、と。

 

第一印象は、「暗い」とか「長い」とかそれしかなかったんだけど、聴けば聴くほど、「あぁ、これこそが、このアルバムのハイライトなんだなぁ」と思うようになった。

Aメロのマイナーコードと、サビのメジャーコード、そしてラストの転調。

暗さと明るさが巧い具合に同居していて、一つのストーリー性も感じてくる。

それと、中川さんのベースによるループが魅力的で、意外とバンド感のある一曲です。

2番からのJENさんのドラムも聴きどころ。

 

 

歌詞の方は、

この感情は何だろう 無性に腹立つんだよ
自分を押し殺したはずなのに
馬鹿げた仕事を終え 環状線で家路を辿る車の中で

全部おりたい 寝転んでたい
そうぼやきながら 今日が行き過ぎる

といった、やはりネガティブで救いようのないメッセージが多い。

「無性に腹立つんだよ」、「馬鹿げた仕事を終え」、「全部おりたい 寝転んでたい」そして、「今日が行き過ぎる」。いつから、こんなサイクルに陥ってしまったんだろう。いろいろあって、時々僕もこんな心境になったりするのだが(苦笑)、

桜井さん自身がこれに悩まされていたのも事実だろう。

しかし、「馬鹿げた仕事」と歌っているところから、よほど「ミュージシャンとしての活動」が辛かったのかもしれない。ちなみに、この頃行われたツアー「regress or progress '96-'97 tour」では、なんと96年の8月から、年をまたいで97年の3月末まで、55公演ものライブを行ったらしいそれも、ほぼ毎日のようにだ。

そりゃあ、こんな詞も書くよなぁ......。

まさに「全部おりたい 寝転んでたい」という心境だったんだろう。

 

そんな「ALIVE」だが、サビになれば、

さあ 行こう

夢はなくとも 希望はなくとも
目の前の遥かな道を
やがて何処かで 光は射すだろう
その日まで魂は燃え

マイナー調からメジャー調へと切り替わり、歌詞からもわずかな希望を見い出せるようになる。

 

「夢も希望も報いも救いも」ないけれど、

とにかく、この「荒れ果てた険しい道を」超えたいんだ。

もしかしたら、この道の途中で「ポッカリ 答えが出るかも」しれない。

そうさ、僕たちはただ、「目の前の遥かな道を」進めばいいのさ。

さあ、行こう。 あらやる国境線を越えて。

 

これは、そんな感じの歌詞なんだと思う。名曲ですねぇ。

 

最後に、名言をひとつ紹介します。

迷いや悩みなど 一生消えぬものと思えたなら
ボクらはスーパーマン
怖いものなんてない 胸を張ってたい

 

 

9.幸せのカテゴリー

ここでやっと、明るいポップ曲......だというのに、歌詞が驚くほど虚しい。(´;ω;`)

何がって、「冷え切ってしまった恋愛感情」ってもんを率直に歌っているからだ。

歌詞カードを眺める限り、桜井さんが冷やかな目で何かを語りかけているようにしか思えない。これも「ラブソング」の一種だと思うと、音楽って広いなぁ、、と思います(^^;

まあ、その歌詞がわからなければ、僕が何を言っているかもサッパリだと思うので、一応リンク貼っておきます。とりあえず、じっっくりとお読みくださいな。

本当の自分なんて 何処にもいないような気がしてる
だからこそ僕らは その身代わりを探すんだね
恋の旅路は続くんだね

特に、この歌詞がとっっても印象的です。

僕らが思っている「恋」って、所詮「何かの身代わり」でしかなのかもしれない。

手にしては失い、それを繰り返し、、、人生って何なんでしょう?

 

まあ、それもそうなんだけど、、

間奏の、田原さんのエレキギターによるリフと、木琴の音色が素晴らしい。

ぜひとも、ライブで聴いてみたいもんです。

 

 

10.everybody goes -秩序のない現代にドロップキック- 

来ました、名曲!  これもロックナンバーです。田原さんが輝いてますぜ。

もともと「tomorrow never knows」のカップリングとして作られたんだけど、桜井さんが、「B面じゃもったいない! これもシングルにしてしまおう!」ということで、結局「Tomorrow never knows」から僅か1ヶ月後にシングルとして発売されました。

確かに、シングルにしても充分すぎるくらいの出来だ。もし、これがシングルでなければ、間違いなくこのアルバムの「リード曲」となっていたであろう。

この曲がシングルカットされ、オリコン1位となったことを嬉しく思います。

 

 

さて、この曲の何がいいのか、というと、

タイトルどおり、「秩序のない現代にドロップキック」だからです。

というのも、「タイムマシーンに乗って」「Brandnew my lover」「傘の下の君に告ぐ」「ALIVE」といった社会批判の曲を歌っといて、最終的にこの曲に辿り着くという流れが個人的には大好きなんです。

ライブのハイライトになるような曲で、メロディからはさっきのような暗さは全く感じられない。しかし、歌詞はめちゃくちゃリンクしている。

明るい未来って何だっけ?

このアルバムの最大のテーマでもある、まさにこの歌詞だ。

だからこそ、このアルバムのこの位置に来たのだ。

この曲で歌われているものだけではなく、アルバムを通して、自分自身が抱えた不満や疑問をぶつけ、これら全てにドロップキックしよう! という力強さをも感じる。

 

 

「醜い人類」に、「淀んだ ゲスな世間」に、「夢も希望もありゃしない」この世の中に、「資本主義にのっとり 心をほっぽり 虚栄の我が日本」に、「管理下の教室(コヤ)で教科書を広げ 平均的をこよなく愛し わずかにあるマネーで 誰かの猿真似」そんな僕たちの世代に、「何が起こっても変じゃない。そんな時代」に、「世間知らずだった少年時代から 自分だけを信じてきたけど 心ある人の支えの中で 何とか生きてる現在の僕」に、「退屈なヒットチャート」に、

「秩序のない現代」に、

 

ドロップキーーーック!!!

 

 という曲です。スバラシイ。やっぱ名曲だ。

 

でも No No No No
皆 病んでる 必死で生きてる

 

 

11.ボレロ

このアルバムのタイトル曲。

静かなピアノが淡々と演奏されるところから始まるこの曲は、

サビになれば、オーケストラが登場して、曲は一気に盛り上がる。

そう、正に「ボレロ」です。

 

歌詞は、、、純粋なラブソングですね。

まるで病 もう神も仏もない
紛れもなく これが恋って言うもんです

「君しかいない 君こそ未来」
言葉は皆 空虚 宙に舞うんです

いや、ちょっと純粋すぎやしないか!? Σ(゚д゚;)

って思うくらい、「恋」ってものが何たるかを忠実に歌っている。

「まるで病」という言い回しがあまりにも天才的。

言葉では表現しきれない、形のないものなのだけれど、紛れもなくこれが恋なんだよ。

ねぇ、僕から君へのこの想い、届いて。

そんな風に、ささやかに歌っている桜井さん。

 

そして、サビに入れば、

いつだって年中無休で 君を愛してゆく
七転八倒の人生も 笑い飛ばしてゆく
感情をむき出しにして
朝から晩まで 裸のまんまで 暮らしたい

オーケストラの出現と同時に、「君」に対して、心を全開にして歌っていく。

それがこの曲の面白いところで、この歌詞自体が、「ボレロ」そのものなんだと思う。

「感情をむき出しにして 朝から晩まで 裸のまんまで 暮らしたい」

のところが正にそうだと言えます。

紛れもなく、純粋で率直な気持ちを綴ったラブソングです。

このようなラブソングは、後にリリースされる「口笛」にも反映していく。

 

ひるむ事のない 想いは明日へと
続いてく

 

 

12.Tomorrow never knows (remix)

アルバムのラストを飾るのは、ミスチル最大のヒット曲。

もはや「言わずと知れた名曲」ですが、この曲のPVも超大作ですよね。


Mr.Children「Tomorrow never knows」Music Video

 

桜井さんいわく、「この曲はここに入れるしか収まりがつかなかった。まっ、ボーナストラックだと思って下さい。アルバムは一旦"ボレロ"で終わるけど」とのこと。

......まぁ、確かに、ボーナストラックという見方もアリかもしれないが、、

個人的には、この曲がここで歌われることに、意味があると思っている。

その理由を、少しずつ解説していきます。

 

 

さて、静かなピアノのイントロから始まって、

とどまる事を知らない時間の中で
いくつもの移りゆく街並みを眺めていた
幼な過ぎて消えた帰らぬ夢の面影を
すれ違う少年に重ねたりして

というなんとも傷ましい冒頭部分から、桜井さんは歌っていきます。

「幼すぎて消えた帰らぬ夢の面影」という部分が、多くの人の共感を呼んだことでしょう。

大人になっても、今と同じ夢を見続けているのだろうか......。

勝利も敗北もないまま孤独なレースは続いてく

人は悲しいぐらい忘れてゆく生きもの
愛される喜びも 寂しい過去も

今より前に進む為には
争いを避けて通れない
そんな風にして世界は今日も回り続けている

もう、泣きそう。(´;ω;`)

 

1番までは至って静かなのだけれど、

2番から中川さんのベースとJENさんのドラムが出現し、バンド感が少しずつ現れてきます。

2番のサビでいよいよ、オルガンの演奏とエレキギターストロークが始まり、曲は大きく盛り上がっていく。この流れだけでも充分ライブで盛り上がれるだろう。

そしてサックスの間奏から、Cメロを経て、転調して大サビへ。

果てしない闇の向こうに oh oh 手を伸ばそう
癒える事ない傷みなら いっそ引き連れて
少しぐらい はみだしたっていいさ oh oh 夢を描こう
誰かの為に生きてみたって oh oh Tomorrow never knows
心のまま僕はゆくのさ 誰も知ることのない明日へ

 素晴らしい。まるで「ボレロ」のようだ。

PVでも、最後に「グレートオーシャンロード(オーストラリア)」の断崖絶壁で熱唱する桜井さん。やはりカッコイイ。確かに、ダブルミリオンを記録するだけはありますね。

 

えー、「ボレロ」のようだ、というのは、

ピアノの演奏から、(オーケストラではなく)次第にバンド感を増していくところと、

「傷み」や「悲しみ」を痛烈に歌ったあと、

「果てしない闇の向こうに 手を伸ばそう」と前向きに歌っているからです。

この曲だけではなく、このアルバムを通して、

現実社会の醜さ、不甲斐ない自分への苛立ちが多く歌われているのですが、

この曲では、これらの「迷いや悩み」を全て断ち切り、前に進もうと歌われている。

社会批判だらけのアルバム曲を背にして、改めてこの曲を歌うのだ、と。

だから、このアルバムのラストにふさわしい、と最初に述べたんです。

 

「夢も希望もない」のなら、僕らが「夢を描いていけば」いいんだ。

「時は苦痛」だけど、(タイムマシーンに乗って)現実逃避なんかしている暇はない。

「秩序のない現代」には、ドロップキックをかましてやればいいのさ。

さぁ、行こう。「あらゆる国境線を」越えて。

心のまま僕はゆくのさ、誰も知ることのない明日へ。

 

 

さいごに

さて、みなさんは、このアルバムをどのように評価しているでしょうか?

「オリジナルアルバムというより、ベストアルバム」。

「シングルが5曲も収録されている分、アルバムとしてのまとまりがない」。

と、評価を濁している方もいると思われます。

 

しかし、僕は、最初にも述べたように、

「アルバム曲との間にシングル曲が巧く入り込んでいて、一つのストーリー性を感じるアルバム」だと思っております。

「prologue」、「Everything(It's you)」で始まり、

「タイムマシーンに乗って」「Brandnew my lover」は、強い社会批判であり、もはや「現実逃避」にも聴こえる曲だが、

その後、「【es】〜Theme of es〜」と言った前向きな曲が歌われる。

「傘の下の君に告ぐ」では「夢も希望もありゃしないさ」と吐き捨てつつ、

「ALIVE」では、「夢はなくとも希望はなくとも  目の前の遥かな道を」と歌われる。

「everybody goes」で、アルバム全体を通して「秩序のない現代にドロップキック!」と歌い、

「Tomorow never knows」で、「心のまま僕はゆくのさ 誰も知ることのない明日へ」と締めくくられる。

ミスチルも、ドン底から脱出しよう、と必死だったのだと伺える。

ある意味、「深海からの脱出(OUT OF DEEP SEA)」ではないでしょうか??

 

まだこのアルバムを持ってない、という方。ぜひAmazonで購入してください。

「あっ、あいつ(ゾロア)の言った通りだな……」という感想が来ることを、心からお祈りしています(^^)