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Mr.Childrenやスキマスイッチ等のレビューを。

Mr.Children 「深海」

どうも、ゾロアです。

とうとう秋に入って、すっかり寒くなってしまいました。

紅葉はもうご覧になったでしょうか。僕が撮影したものも更新してます......。

 

 さて、スキマスイッチ(アルバム)に引き続き、第二回目となる本記事では、こちらを取り上げます。

深海

深海

 

 《収録曲》

  1. Dive
  2. シーラカンス
  3. 手紙
  4. ありふれた Love Story 〜男女問題はいつも面倒だ〜
  5. Mirror
  6. Making songs
  7. 名もなき詩
  8. So Let's Get Truth
  9. 臨時ニュース
  10. マシンガンをぶっ放せ
  11. ゆりかごのある丘から
  12. 花 -Mémento-Mori-
  13. 深海

 

 

はじめに

ネットで調べれば山ほど載っているのですが、

1994年~97年にかけて、ミスチルは絶大な人気を誇りました。

シングルはほぼ全てミリオンヒットし、オリコンには絶対といっていいほど1位につき、アルバム「Atomic Heart」では300万枚以上も売れたそうです。

いや、すごい人気ですよね。いくらシングル曲がすごいとはいえ、ほぼ全てが100万枚も売れるだなんて......。学校とかでもミスチルの話題でいっぱいだったのかも。

 

しかし、その一方でミスチル自身は、

「売れた先には何もなかった」、とのこと。自分自身が夢見ていた「ミリオンヒット」。きっと売れる前は、「売れたらとんでもないくらいの快感が押し寄せてくるんだろうな」と期待を寄せていただろう。

しかし、実際に売れっ子になって、とんでもないくらいの大ヒットを収めたとき。桜井さんは何を思ったのだろう。あの時から膨らませていた期待は、「虚像」だった。

「あれっ? 快感はどこへ行ったのだろう......」っていう顔を浮かべていたミスチル

さらに、彼らには次から次へと問題が起こりました。

もちろんボーカルの桜井和寿の注目度が1番高く、常にマスコミに追われている状態、ファンが家まで押しかけてくる状態となる。90年代はまだテレビ業界は規制が緩かったときであり、マスコミのやりたい放題の追い回し方に苦労しただろう。ファンが家まで押しかけてくることも「有名税」とはよく言われるが、本人は当時の雑誌のインタビューで「本当に辞めてほしい」と語っている。

引用元:ripy-jm.com

うわあ、大変ですね(^_^;) 

 

もうひとつ、プライベートでも問題を抱えていたんだそうです。

元々桜井さんには奥さんがいたのですが、この頃、別の女性と不倫してしまったわけです。ちょうど奥さんとも上手くいってなかったみたいですし。

現在はその不倫した女性と再婚したのですが。

もう想像しただけでも恐ろしいですよね......。

 

精神的にも病んでいた桜井さんでしたが、

そんな中でミスチルは、1996年6月24日にひとつのコンセプト・アルバムを発売します。

それがそう、この「深海」です。

 

では前置きはこれくらいにして、全曲解説にいきましょう。

 

 

 

1.Dive

インストゥルメンタル

最初に波が打ち寄せる音が流れて、そして海に「バシャーン!」とダイブ。

それからどんどんどんどん、深ーく潜っていって......。

低音のチェロが、暗~い雰囲気を漂わせます。

 

さあ、ついに、コンセプトアルバム「深海」が幕を開けました。

ここから桜井さんの苦悩が反映された曲と対面します。

みなさん、準備はいいでしょうか......。

もうすでに「シーラカンス」が近づいていますよ。

 

 

2.シーラカンス 

ロック界にも名前を刻むような曲じゃないでしょうか。

まさに「深海」を象徴する曲であり、ミスチルの当時の心境を映し出している。

ミスチルの楽曲の中でも特に、「ロックバンド」だって認識させてくれます。

 

アコースティックギターの音から始まるこの曲。

そして、「シ~ラ~カ~ンス♪」と気怠そうなボーカルが流れるのですが、

なにこれ、こわっ!! (((゜Д゜;))) 幽霊の声かと思った......。

しかし、そこから一変して、田原さんのエレキギターの音が現れる。急にアコギが消えたからちょっとびっくりした。「デーンデンデデデデデンデン」という感じで。

このストローク格好良くない?! 今でもライブじゃ盛り上がれるかもしれない。JENさんのドラムも最高。

 

 

サビになると、何かを訴えているように桜井さんは叫びます。

ある人は言う 君は滅びたのだと
ある人は言う 根拠もなく生きてると

シーラカンスって、「生きた化石」と呼ばれ、出現当時から進化がほとんどない生物なんだそうです。

一体、この「シーラカンス」って何の例えなのだろう?

今では失いつつあるもの。でも、ミスチルにとってはかけがえのないもの。

では、それは何なのでしょう? 桜井さんの当時の心境は僕にはわかりません。

しかし、おそらくそれは、「ミュージシャンにとって」失ってはならないものです

ミスチル現象」と呼ばれるほどのヒットを果たした彼らには、やはり「自分を押し殺さねばならない」部分があったのでしょう。そんなサイクルが続くうちに、「自分が誰か、自分は何のために音楽活動を続けているのか」、わからなくなってしまった。

それはまるで、生きた化石シーラカンス」のように。

そして、当時の桜井さんの心境から、

何の意味も 何の価値もないさ

 と投げ捨ててしまいそうになる。

 

しかし、ミスチルは「それではダメだ!」と思ったのです。

 

 

だからこういう曲を書いて、このアルバムを作ったのでしょう。

こうしてまで訴えたかったことが、桜井さんには、ミスチルにはあったのです。

そして、桜井さんは歌います。

そして僕は微かに 左脳の片隅で君を待ってる

と。

 

アウトロでテンポアップして、サウンドが一層凄まじくなる。

そして、桜井さんは叫び続ける。この演奏は確かに素晴らしい。

是非ともライブで聴きたいものです。

そして、優しいピアノとアコギが流れ、「手紙」へ。

 

 

3.手紙 

やばい、もう、これ、名バラード

ピアノとアコギが、僕たちを優しく包み込みます。つーか、「シーラカンス」の最後あたりにピアノが出てくるところから、もうすでに泣きそうなのに、この曲までつながっていくだなんて。( ;∀;) さすが、コンセプト・アルバム。

やはり、「Dive」→「シーラカンス」→「手紙」って音が繋がっていくところは、、、もはや神。

 

実はこれ、ミスチルの楽曲の中でもトップ5には入ってるだろう、ってくらい好きな曲なんです。これほど切なくて優しいバラードなんて存在しないんじゃないか? とさえ思えてしまう。

「かけーがえのーなーいもーのにー♪」のところとか、涙が止まりません。ライブで聞けたら絶対泣くって! ゚(゚´Д`゚)゚ こういう曲を弾き語りできたらお客さんを感動させられるんだろうけど、、、やっぱり桜井さんには叶わねぇ(><) 一体、どうやったらそんな演奏ができるんでしょうか......。

 

 

これは失恋ソングなんだけど、もう未練たらたらやん(泣)

遠い夏を越えて 秋を過ぎて
あなたの事を想うよ
今でも会いたくて 寂しすぎて
愚かな自分を恨みもするけど

 

過ぎ去りしあなたへ 想い出のあなたへ
今じゃ別の誰かの胸に眠るはずだよね
花ゆれる春なのに

 

 もう一度評価されるべき楽曲です。いいなぁ、こんな手紙いいなぁ。

 

 

4.ありふれた Love Story 〜男女問題はいつも面倒だ〜

これ、弾き語りとなると、ちょっと楽しくて面白い(笑)

いちいちノリがいいというか、もしもライブでやるなら、序盤か中盤で盛り上がるのには最適だろうし、ファンの皆さんも聴きたがってるんじゃないか? とにかく、これを演奏して聴き手をノリノリにしちゃうのはいいと思いますよ。

個人的に、このアルバムには、「シーラカンス」といい「手紙」といい、この曲といい、ステージで弾き語りしたいと思う曲が多かったりします。

「離~れていた~♪ 苛立っていた~♪ 戸惑っていた~!!

の部分からサビまでとっても軽快で、聴いていて楽しい曲です。

 

 

えぇと、歌詞は……。

「愛は消えたりしない 愛に勝るもんはない」なんて流行歌の戦略か?
そんじゃ何信じりゃいい? 「明日へ向かえ」なんていい気なもんだ

わぁ。(^_^;)

ここまで痛烈な歌詞を書いてくるとは。いくら、失恋したとしてもこれは……ねw

「愛は消えたりしない 愛に勝るもんはない」。一度は誰かに言われてみたい名言にもかかわらず、全力で否定するこの歌詞。

「何が愛だ。何が明日へ向かえだ。

調子のいい事言ってんじゃねぇよ!」

これは、重症。

でも、失恋しちゃったらやっぱこうなるのよね。傷つくよねぇ(T_T)

それだけ「恋」は切ないもんです。

極めつけに、

男女問題はいつも面倒だ

と歌ってしまうんですから(^^;

 

そして、こんなことを歌っているのに、このノリの良さ(笑)

実に面白い一曲です。

 

 

5.Mirror

次は肩の力を抜いた、明るい曲。

「oh Love Love Love……らぶ~ぅ♪」のところは、つい口ずさんでしまいますw

鉄琴がなんとも魅力的なのですが、これは田原さんが叩いているそうです!

 

本当に明るい曲なんだけど、「深海」らしさはちゃんと演出出来てるっていうか。そもそも「ありふれたLove Story」で散々愚痴っておいて、この曲で落ち着くっていう流れがなんとも言えない(笑)  なんとなくコンセプトは保てている気もするし。

窓際に腰を下ろしてフォークギター鳴らしては
風立ちぬ夕暮れの空に向け歌う
そりゃ碌でもなくポップなんてものでもなく
ましてヒットの兆しもない
ただあなたへと想いを走らせた
単純明解な Love Song

この歌詞がお気に入りです。

「フォークギター鳴らしては」「夕暮れの空に向け歌う」といった言い回しや、

ヒットの兆しなんかないけど、

これは純粋な、あなたへのラブソングです。という歌詞が絶妙にかっけぇ。

 

そして、クライマックスで、

鏡となり 傍に立ち あなたを映し続けよう

そう願う今日この頃です

この歌詞がなんとも言えず、かっこいい。

なんだか、優しく包んでくれるような感じがして、、こんなこと言われたら、抱きついちゃうかもしれない......(笑) もし僕が女だったら、一回は言われてみたいセリフです。

恋で傷ついた心は、この曲で洗い流すことにします......(´;ω;`)

僕も、誰かの鏡となって、人を支えてあげたいもんです。

 

 

6.Making songs

タイトル通り、曲のデモ音源を何曲か並べて流している。

「アーッ!」と途中で叫ばれる桜井さん。レコーディングの時何してんだ?(;゚Д゚)

途中で、「タイムマシーンに乗って」らしき音が流れるんだが、桜井さんは「偶然似ただけで別の曲」とのこと。確かに、メロディーは似ていますね。

その後もいろいろ流れるんですが、

最後には「名もなき詩」のフレーズが......。

 

「mirror」と「名もなき詩」を巧いこと繋いだなあ、と。

はっ!! もしかして、「mirror」に出てくる「単純明快なラブソング」って、

名もなき詩」のこと!? (;゚Д゚)! (単純明快だとも思えないが......)

すげえ。やっぱり繋がってたんだ。さすが、コンセプト・アルバム。

 

 

7.名もなき詩 

あぁ、名曲に決まっているじゃないか。さすがは、ダブリミリオン。

ミスチルどころか、あらゆるアーティストの名曲の中でも、名曲中の名曲。

※すごく回りくどい説明だが、とにかく「名曲中の名曲」であることに間違いはない。

 

「ジャガジャーン!」となった瞬間、もう既にリスナーは彼等の虜となってしまう。

とにかく、最初から最後まで、カッコいいサウンドでいっぱいなのだ。まず、

ちょっとぐらいの汚れ物ならば 残さずに全部食べてやる

の出だしがかっこいい。あと、「僕はノータリン」という言い回しも面白い。

 

 

そして、歌詞が本当に素晴らしい。

これこそが、多くの「感動」と「共感」を呼び、230.9万枚もの売上を果たす理由となったのだろう

苛立つような街並みに立ってたって
感情さえもリアルに持てなくなりそうだけど

こんな不調和な生活の中で
たまに情緒不安定になるんだろう?

まず最初に、これが胸に突き刺さりました。もうその通りじゃないか!

僕はいつも「情緒不安定」です!(泣)

そして、

あるがままの心で生きられぬ弱さを
誰かのせいにして過ごしている
知らぬ間に築いていた自分らしさの檻の中で
もがいているなら
僕だってそうなんだ

あぁ、もう共感しかできんわ。

人はみな「あるがままの心」で生きていくことを望んでいるのに、人間関係を築いていこうとするとそうもいかない。だから人は傷つくんです。

そして、無意識のうちに「自分らしさ」の檻で、もがくんです。

無駄にもがいてしまうから、また傷ついてしまう。

 

それに対して、2番では、

愛はきっと奪うでも与えるでもなくて

気が付けばそこにある物

街の風に吹かれて唄いながら

妙なプライドは捨ててしまえばいい

そこからはじまるさ

愛というのは、無理やり与えようとしなくたって、相手は感じてくれるものなんです。

無理やり与えようとするから、相手に届かないんです。

みんな臆病だから、そんなこと忘れて「檻」の中でまたもがく。

だけど、不安にならないで。「妙なプライド」なんかいらないから。

愛、自由、希望、夢、(勇気) 足元をごらんよ きっと転がってるさ」。

 

 

更にCメロ、間奏のギターソロ、超早口のDメロと続いて、転調してラスサビへ。

そして、最後のAメロ。

愛情ってゆう形のないもの
伝えるのはいつも困難だね
だから darlin この「名もなき詩」を
いつまでも君に捧ぐ

桜井さん、本当にありがとうございました。パチパチパチパチ...... ""ハ(^▽^*) 

 

 

 8.So Let's Get Truth

足音、ギターケースを置く音、そして、ハーモニカとアコギが演奏される。

おそらく、路上ライブという設定でしょう。

それにしても、ハーモニカの音色がめちゃくちゃ綺麗だな。ギター弾きながらこんなふうにハーモニか吹けたらカッコイイよなぁ......!

ハーモニカ欲しいなぁ、、とかぼやいてみたり。(^^;

 

しかし、歌詞は相当社会を風刺するものです。

ゴミのようなダンボー
そこで眠る老婆
錆びた夢の残骸
明日は我が身
だけど素通りする素通りする素通りしたりする

うわぁ。(゚д゚lll)

僕はこの歌詞を、「活躍していた人も、いつか衰えてこうなる」っていうふうに解釈しています。盛者必衰というものでしょうか。もちろん、明日はミスチルがこうなることになるかもしれない状況だったんだけど、やっぱり怖いから目を背けてしまう。

「ミュージシャンとしての自分」に対して自問自答を繰り返す、「深海」はそんなアルバムです。

錆びた夢の残骸とか、深海のどん底ですね。

 

最後は小さい拍手が起こり、サイレンの音で「臨時ニュース」へ繋がっていく......。

 

 

9.臨時ニュース

「臨時ニュースをお伝えします、」

「フランス政府は、これで、」

「関係各国、」

へい、へ~ぇい、へ~い♪

「反対運動が一層激しく、」

「繰り返し、臨時ニュースをお伝えします」

 

※途中の「hey hey hey」は、名もなき詩のカップリング、「また会えるかな」だそうです。

※これは、1995年夏にフランスが核実験を行ったことを言っています。

 

そして、視聴者である(?)桜井さんは、次のように歌うのです。

さあ、「マシンガンをぶっ放せ」のはじまりはじまり。

 

 

10.マシンガンをぶっ放せ 

あのニュースキャスターが人類を代弁して喋る
「また核実験をするなんて一体どういうつもり?」

愛にしゃぶりついたんさい
愛にすがりついたんさい

「臨時ニュース」を経て、桜井さんは歌い始める。

しかし、この流れは異常なくらいに素晴らしいですな。この曲が始まった瞬間、「うおーっ!」って歓声が沸きます。明らかに狙いましたよね? ね?(笑)

残酷なニュースを例にして、社会を猛烈に批判する曲です。

 

まず、この歌詞は、アルバム1、いや、ミスチル1ネガティブです。

 

どれもこれも、世間をボロクソに批判するような歌詞であり、その分、桜井さんなりの力強いメッセージさえ感じるんですねぇ。

とにかく、僕の目に留まった歌詞を、思いつくまま挙げていきますね。

やがて来る“死の存在”に目を背け過ごすけど
残念ですが僕が生きている事に意味はない

これまたネガティブ。実際、僕たちには「生きている事」に深い意味など存在しないのかもれない。

 

愛せよ目の前の不条理を
憎めよ都合のいい道徳を

都合のいい道徳。いつまで、お前らはそれに洗脳されているつもりなんだ?

社会に飲み込まれて、自分を失くしても、それでもいいのか?

挑発にも感じるし、力強いメッセージにも感じる。

 

そして僕に才能をくれ

これは、素晴らしい歌詞です。僕自身も、声を大にして言いたいことです。

てか、桜井さん。あんた、どんだけ才能が欲しいのよ!? (((゜Д゜;)))

 

見えない敵にマシンガンをぶっ放せ Sister and Brother
正義も悪もないこの時代を行進していく兵士です
殺人鬼も聖者も凡人も共存してくしかないんですね
触らなくたって神は祟っちゃう
救いの唄は聞こえちゃこないさ

 急にドラえもんのあの名言を思い出した。

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ドラえもんの言っていることは、戦争はいつも「正義VS正義」だということ。

自分が思っている「正義」も、他人にとっては「悪」であるということ。

正義と悪は、まさに敵対するものであり、自分の考えに反してしまえば、もうそれは「悪」であり「敵」だということになってしまうのです。

もはや、正義も悪もごちゃごちゃになってしまった時代だ、ということでしょう。

正義と悪は認め合うことができない。だから争いは終わらない。

「戦争」という存在と僕達は、この地球上で共存しなければならないのです。

いつしか、罪のない人たちをも争いに巻き込まれていく。

こんな状況を、一体誰が救うというのでしょうか。

 

ちょっと話が変わりますが、

僕は昇りまた落ちてゆく 愛に似た金を握って
どうせ逆らえぬ人を殴った 天使の様な素振りで
毒蜘蛛も犬も乳飲み子も共存すべきだよと言って
偽らざる人がいるはずないじゃん
この現実に目を向けなさい

これは、当時のミスチルの状況なんですかね。

彼らは「ミスチル現象」と呼ばれるほどの大ヒットを果たしました。あのミスチルだから、やっぱり金は稼いだんでしょうね。果たして彼らは金に目がくらまなかったのでしょうか? 「愛に似た金」、「天使のような素振り」。心の隅には、「金さえ稼げりゃいいんだ」という考えが、少しでもあったのでしょうか。ファンを騙して金を手に入れて、、俺の音楽活動はそんなものだったのかな......? という不安がよぎっていたのかも。2曲目の「シーラカンス」にもリンクするのではないでしょうか。

「偽らざる人はいない」。うむ、所詮人間とはそういうものなのだろうか。

 

いやぁ、

こわいわ! Σ(((゚д゚lll)))

 

 

しかし、この曲を聴くと、「深海」の暗さはもちろん、現実社会というものがいかに醜いか、よくわかる。 もはや素晴らしいと言うしかないです。苛立った時には、まずこの歌を聴きます。桜井さんは強い味方ですw

やっぱ、「名もなき詩」と「マシンガンをぶっ放せ」は、絶対名曲だわ。

ちなみに、大サビの手前の、中川さんのベースが聴き心地いい。

 

 

11.ゆりかごのある丘から 

始まった瞬間、暗いムードが漂うこの曲。インディース時代から存在するものです。

 

歌詞は......、彼女と付き合っていたのに、「戦争」に行っている間に他の男に取られたという、とっても可哀想なお話、ですね。

それに、歌詞の冒頭があまりにも平和すぎるから、余計悲しい(´;ω;`)

生きるか死ぬかさえ彷徨ってとっても辛かったのに、帰っても悲しいことばっかり。

でも、その彼女だって、会えなくて寂しかっただろうね。迎えてあげたってよかったのに......。

この曲を聴くと、昔、人々が戦争でどれだけ苦しんだかがよくわかる。

ほんとうに残酷で、吐き気がするほど嫌なことばっかりだったんだろうなぁ。

争いには勝ったけど大事な物を失くして
一体僕は何をしていたのだろう

まさに、こういうこと。戦争に勝ったとしても、結局何も手に入らない。

それどころか、大切なものを失うだけ。

戦争なんて、そんなもんだよ。

 

これは、、、名曲ですね。

8分や9分とやたらと長いですが、時間を惜しまずに、この曲を聴いてもらいたいと思います。やばい、まぢ泣きそう......(゜´Д`゜)

最後の狂気じみたサックスが......たまらんなぁ、これは。

 

最後には、桜井さんが「シーラカンス」と歌っているように聴こえます。

そして、ヘリコプターの音から、次曲「虜」へ......。

 

 

12.虜

な、なんだこれは! 実にエグい! Σ(゚д゚;;)

なんですかこのムード。エレキギターでこんな音も出せるのね。さすが田原さん。

初聴き当時は、とにかくこのイントロに面食らったものだ。でも、ステージに立つなら、一度はこの曲をエレキギターで弾いてみるのも悪くないかもね。

JENさんのドラムが表に出ていて、ノリもいい。Aメロの手前のドラムの演奏がお気に入り。

そして、この曲は、桜井さんの歌声が、死ぬほど魅力的。

気怠そうで、クセがものすごく強いところも、またカッコイイっすね。

素晴らしいもんです。一体、どうやってこの曲をカバーしろというのでしょうか。

ぜひとも、ライブで聴いてみたいもんだ。

 

歌詞は、とにかくドロッとした恋愛観が描かれている。

雄弁に喋れば喋るほど
慎重な君はまた身構える
どうなってんだ? 分かってくれやしない
本当の俺を

気持ちはなんとなく分かるが、、もう出だしからS全開ですね。(^^;

優しさに飢えて見えるのは多分
卑屈な過去の反動
孤独な少女を引きずってんだろう
不能になるまでずっと束縛されてたい

とか、もう手の打ちようがない歌詞まで。

いるよね、恋するとストーカーみたいなことする人......(苦笑)

えっ、なんですか、俺じゃないっすよ......。

 

そして、アウトロに入れば、ゴスペルシンガーによる女性コーラスが入ってくるのですが......、

take me to Heaven
give me your love

圧巻。初聴き当時から、「こいつら、ただ者じゃねぇ」とは思っていたが。

ファンの多くが魅了されたであろう、この歌声。まさに「虜となって天国へと昇」っていくかのような気分です。ある人は「天使の歌声」だのと呼んでるんじゃないだろうか......(笑) もしも、この曲をライブで聴けたら、、、すごいことになるんだろうなぁ。ドキドキ(((◎-◎;)))

そして、僕にその歌唱力をくれっ!!←

 

 

13.花 -Mémento-Mori- 

アルバム「深海」ではこれも名曲のひとつではないでしょうか?

ため息色した 通い慣れた道
人混みの中へ 吸い込まれてく
消えてった小さな夢をなんとなくね 数えて

という、寒い冬をなんとなくイメージさせるような歌詞から始まります。

未来の僕を映しだしてそうで怖いんですが(^^;

 

アコースティックギターが綺麗なこの曲ですが、ドラムのテンポもよく、エレキギターアルペジオが表に出ていて、バンド感はしっかり保っていると思う。

そして注目すべきはCメロのエレキギター。やっぱ田原さんの演奏はすごい。転調し曲は急に激しくなって、桜井さんも叫ぶように歌う。ライブだったら100%盛り上がれるでしょう。

 

負けないように 枯れないように 笑って咲く花になろう
ふと自分に 迷うときは 風を集めて空に放つよ 今

きっと、桜井さんはただひたすら「深海」から出ようとしていたのでしょうけど、

この歌の中では、「深海に咲いている花」を探そうと歌っているように思える。

あがけばあがくほど、絶望が押し寄せてくるだけ。

だったら、絶望を振り払うんじゃなく、絶望の中から希望を探してやる。

っていう歌詞なんじゃないのかな、と僕は思います。

そして、自ら「花」になろう、と。

こののち、ミスチルは活動休止を経てアルバム「discovery」を発売します。

「discovery」は「深海から脱出した」というよりも、

「希望(花)を見つけたよ!」って感じがしますもんね。

 

等身大の自分だって きっと愛せるから
最大限の夢描くよ たとえ無謀だと他人が笑ってもいいや

散々何かを批判してきたけど、この歌詞がここで歌われるのは嬉しい(*´∀`*)

「等身大の自分」を愛して、躊躇わずに「最大限の夢を描く」。そんな人を理想に思います。

歌詞をじっくり聴くと、本当に名曲なんですよね。

 

 

最後に、ぜひ聴いて欲しい演奏を紹介します。 もはや伝説でしょう。


Mr Children「花 Mémento Mori 」 SONGS 121215 - YouTube

 

 

 

14.深海

いよいよ最後になりました。

重苦しいピアノが暗い雰囲気を漂わせる。アルバム「深海」を代表する暗さです。でも、元気がないときに聴くと落ち着くことができる。爽やかさと暗さが同居してるっていうか。

なんというか、曲全体で聴くと、いちばん深海らしさが出ている。

まあ、そりゃそうか。タイトルがね(^^;

 

この曲を聴くと、当時の桜井さんの様子が伺えます。

空虚な樹海を彷徨うから
今じゃ死にゆくことにさえ憧れるのさ

これがその通りですね。始めに言ったとおり、ヒット後にいろんな問題が桜井さんを取り巻いて、このアルバムを作っている時なんかは「死にたい」と語ったほどでした。

こんな中で音楽活動してたんだもん。辛かったでしょうね。

 

シーラカンス
これから君は何処へ進化むんだい

2曲目の「シーラカンス」にも出てきましたが、

「自分にとって失ってはいけないもの」が消えつつあったのかもしれない。

桜井さんにとってかなり不安な時期でしたから、

「なぁ、俺は一体どうなっちまうんだ?」と何かに問いかけていたのでしょう。

頼むよ、どこにも行かないでくれよ! と「シーラカンス」に対して叫んでいるのです。

 

ストリングスやバンド音が進展して、曲は一層激しくなります。そして桜井さんは歌います。

海の底から、空に向かって叫ぶかのように。

僕の中の「シーラカンス」よ。「連れてってくれないか、連れ戻してくれないか。 僕を、僕も」。

アウトロのギターソロが......超絶的にカッコイイ! さすがは田原さん。

 

 

最後は、海から出ようとして、上へ上へ泳いでいく音が聞こえます。

 

 

さいごに

いよいよ最後となりましたが、この「深海」はいかがでしたでしょうか?

そもそも、このアルバムを発売する前に、「tomorrow never knows」や「シーソーゲーム」などのシングル曲が発売されたのですが、これらを除外してまで、このコンセプト・アルバムを作りたかったのがわかる。

実際、これらのシングル曲はアルバム「bolero」の方で十二分に活躍しています。

 

 

全曲解説の方では、いろいろまどろっこく書かせてもらいましたが、

全ての曲において、「ミスチルが訴えたいこと」って、共通しているように感じます。

人生というのも本当に困難で、人は、深海に沈むかのように暗い心境に陥ることがあります。実際、このアルバムのいたるところでも、何かを批判しまくっています。桜井さんが歌うものはどれもこれも醜いものばっかり。本当に辛くて苦しい人生なのです。

でも、へこたれていちゃ生きていけません。だから、「名もなき詩」「花」「mirror」のように明るい曲だってちゃんとある。そうして、深海の中を、光を求めて僕たちはもがくのです。これが、この「深海」で桜井さんが伝えたかったことだと思います。

 

現在では、ミスチル自身はこのアルバムを否定的に捉えています。

しかし、このアルバムがない限り、今のミスチルは存在しなかったでしょう。

今でも、ミスチルは活躍し続けます。20年間も色褪せないなんて本当にすごいことです。

その背後には、こういう暗い時期も存在したということを、多くの人に知ってもらいたい。

そして、このアルバムの素晴らしさをわかってもらいたい。

そう願っています。

 

 

追記

そのうち、次のアルバム「bolero」も取り上げます。

 

BOLERO

BOLERO